「なんとなく家の雰囲気が重い」「トラブルが続く気がする」――そんなとき、実は庭木の配置や種類が関係しているかもしれません。風水では、庭に植える木が家全体の「気の流れ」を左右すると考えられています。
見た目が美しい木でも、場所や種類を誤ると悪運を呼び込むことがあり、知らず知らずのうちに金運・健康運・家庭運を下げてしまうこともあります。一方で、風水的に良い木を正しい位置に植えることで、運気を上げ、家庭の調和を保つ効果も期待できます。
この記事では、風水の観点から見た「庭に植えてはいけない木」と「植えるとよい木」について詳しく紹介します。さらに、もしすでにNGな木を植えてしまった場合の対処法や、安全に剪定・伐採を行うコツも解説します。
庭木と風水の関係とは?
庭に植える木は、単なる景観や日除けの役割だけでなく、風水の観点からも大きな意味を持つとされています。風水では「木」は成長や繁栄、生命力を象徴する存在です。しかし、その位置や種類を誤ると、良い気(運気)の流れを遮ったり、悪い気を呼び込んでしまうことがあります。
特に家の方角と木の配置は重要で、北東や南西などの「鬼門」に大木を植えると、家庭運や金運が停滞するといわれます。また、葉が密集して風通しを悪くする木は、湿気や陰の気をため込みやすく、健康面にも影響を及ぼすことがあります。
一方で、正しく選び植えられた木は、家全体に良い気を循環させ、家族の繁栄を後押ししてくれます。そのため、風水を意識した庭木選びは、家づくりと同じくらい大切な要素といえるでしょう。
庭に植えてはいけない木10選
ここでは、風水的に「運気を下げる」といわれる代表的な木を10種類紹介します。見た目が美しくても、風水の視点では注意が必要な樹種もあります。
1. クスノキ
神社にもよく植えられるほど生命力の強い木ですが、成長が早く根が深く張るため、住宅地では注意が必要です。家の基礎や塀を押し上げることもあり、「家の安定を崩す木」として風水的には避けられています。
2. ビワの木
ビワは「貧乏神を呼ぶ木」として昔から有名です。実をつける木は「人の運を吸い取る」と信じられており、家の裏手や北側に植えると金運や健康運が下がるといわれます。特に風水では、家の中心から見て陰の方角に植えるのはNGです。
3. シマトネリコ
モダンな庭に人気の樹種ですが、繁殖力が非常に強く、成長スピードも速いため「家の気を乱す木」とされます。また、枝葉が広がりすぎると風通しを妨げ、湿気がこもりやすくなります。手入れを怠ると、悪い気が停滞する原因になるでしょう。
4. ヤマモモ
ヤマモモは実をつける木ですが、落果が多く掃除が大変です。放置すると虫が集まり、不衛生な環境になりやすいため、風水的にも「陰の気を呼ぶ」とされます。家の正面や玄関近くに植えるのは避けたほうがよいでしょう。
5. クワの木
「蚕を育てる木」として古くから親しまれていますが、風水では「家系に重みを与える」象徴とされ、成長しすぎると停滞運を生むと考えられます。特に東や南に植えると、家の活気を奪うとされるため注意が必要です。
6. キンモクセイ
香りが強い木は一見良さそうですが、風水では「気を乱す」といわれることもあります。特にトイレや玄関の近くに植えると、香りがこもって運気の流れを悪くすることがあります。
7. サクラ
春には美しい花を咲かせますが、寿命が短く病気になりやすい木です。風水では「短命=運が続かない」と解釈されるため、縁起の面ではあまりよくありません。
8. スギ・ヒノキ
大きく育ちすぎる木は、家のスケールとのバランスを崩します。特にスギやヒノキは高木になりやすく、家に影を落とし、陽の気を遮ることから、風水では「陰を招く木」とされています。
9. ケヤキ
立派な大木として有名ですが、強い陽の気を持ちすぎて家の気を圧迫するとされます。特に家の南側や玄関前に植えると、主の気を奪うとされており、昔から「家を守るには向かない木」といわれてきました。
10. ヤナギ
しだれる姿が美しいヤナギは、「死を呼ぶ木」として忌まれることもあります。風水的には陰の気を強く持ち、墓地や水辺に多いことから、家庭運や健康運を下げるとされています。
庭に植えてはいけない花・草・木ランキング
木だけでなく、花や草の中にも風水的に注意が必要な植物があります。ここでは、庭全体のバランスを乱しやすい植物を紹介します。
1位:トクサ(風水では「閉塞の気」を持つとされる)
2位:ドクダミ(陰の気が強く、繁殖力が過剰)
3位:アジサイ(湿気を呼びやすく、気を滞らせる)
4位:ナガミヒナゲシ(雑草化しやすく、家の清潔感を損なう)
5位:タラの木(棘が強く、「争い」を象徴する)
これらの植物は、一見美しいものも多いですが、風水では「庭に悪い気をため込む」「住人の気力を下げる」とされます。庭づくりの際は、見た目の美しさだけでなく、風水的なエネルギーバランスを考慮することが大切です。
庭に植えるといい木・低木・目隠し向けのおすすめ樹種
風水的に良い気を呼び込む木もあります。ここでは、「運気を上げる」とされる代表的な樹木を紹介します。
金運アップにおすすめの木
・カエデ(調和と安定を象徴)
・オリーブ(実をつける木として豊かさの象徴)
健康運・家庭運を高める木
・モミジ(変化を受け入れる柔軟な気を持つ)
・ツバキ(清浄と長寿の象徴。ただし玄関前は避ける)
目隠しにおすすめの低木
・ソヨゴ(丸い葉で気の流れをやわらげる)
・ヒメシャリンバイ(生命力があり、悪気を防ぐ)
これらの木は「陽の気」を持ち、家全体の運を底上げしてくれるといわれます。また、風水的におすすめの配置としては、南側に陽木、北側に陰木を置き、気の流れを整えるのが理想です。
庭木選びに失敗したときの対処法
もしすでに「植えてはいけない木」を庭に植えてしまった場合でも、焦る必要はありません。風水的な対処法と現実的な対処法を組み合わせることで、運気を整えることができます。
まずは木の位置と大きさを見直すことから始めましょう。家の中心から見て鬼門(北東)や裏鬼門(南西)に大きな木がある場合は、剪定して高さを抑えるだけでも気の流れが変わります。特に枝が建物にかかっている場合は、風の通りを妨げていることが多く、運気停滞の原因になりやすいです。
もし根が張りすぎて家の基礎や塀を圧迫しているようなら、伐採や移植を検討するのも一つの方法です。その際、無理に自分で作業するのではなく、樹木の扱いに慣れた専門業者に相談するのが安全です。
また、「木を切ると運気が下がるのでは?」と心配する人もいますが、風水では「不要な木を整理する=気を整える」とされます。つまり、放置された木を適切に剪定・伐採することは、むしろ開運行動につながるのです。
もし切ったあとのスペースが寂しい場合は、代わりに風水的に吉とされる低木(ソヨゴ、ナンテンなど)を植えると、バランスが整いやすくなります。
自分でできる?それとも業者に頼むべき?
庭木の剪定や伐採を自分で行うか、それとも業者に頼むかは、木の大きさと位置で判断しましょう。
高さが2メートル以下で、家屋から離れている木であれば、剪定バサミやのこぎりを使って自分でも安全に整えられます。しかし、5メートルを超える高木や、根が建物に近い木の場合は、倒木や損傷のリスクが高くなります。
特に、ビワやクスノキなど成長力の強い木は、根や枝を誤って切ると逆に弱った部分から腐りが進行することがあります。そうなると、後々の管理コストがかさむだけでなく、風水的にも「衰えた木が陰の気を生む」とされ、悪影響を及ぼすことも。
そのため、危険を感じる場合や木の勢いが強すぎる場合は、伐採・剪定業者への依頼をおすすめします。プロの業者なら、木の健康状態や根の張り方を見極めながら、家の風水バランスを崩さないように整えてくれます。
また、最近では「部分伐採」や「軽剪定」など、費用を抑えつつ見た目と風水の両方を整えるプランもあります。自分で無理をするより、安全かつ運気にも優しい選択といえるでしょう。
まとめ|風水を意識した庭木選びで家の運気を守ろう
風水において庭木は、家の「気の流れ」を左右する大切な要素です。どんなに美しい木でも、場所や種類を誤ると悪い気を引き寄せてしまいます。
運気を上げるポイントは次の通りです。
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クスノキやビワなど、強い気を持つ木は避ける
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鬼門・裏鬼門には高木を植えない
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常緑樹や低木でバランスを整える
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不要な木は剪定・伐採して気の流れを改善する
庭木を整えることは、風水的にも暮らしの快適さの面でも良い影響をもたらします。
もし「うちの木、もしかしてNGかも?」と思ったら、プロの業者に相談してみるのも一つの手です。運気を整える第一歩は、庭の木を見直すことから始まります。