ダイソーの観葉植物コーナーで「フィカス リラータ」や「カシワバゴムノキ」を見かけたことはありませんか?
100均で手に入るとは思えないほどおしゃれで存在感のある植物ですが、実は成長が早く、管理を間違えると大きくなりすぎて扱いづらくなることもあります。
この記事では、ダイソーで購入できるフィカス リラータやその仲間たちの特徴、育て方、成長スピード、そして剪定のコツまでをわかりやすく解説します。
ダイソーで見かけるフィカス リラータとは?

ダイソーの観葉植物コーナーで人気を集めているのが「フィカス リラータ」、別名「カシワバゴムノキ」です。
大きな葉が柏の葉のような形をしており、室内に置くだけで一気におしゃれな雰囲気を演出してくれる存在感があります。インテリアグリーンとして非常に人気が高く、北欧風やナチュラルテイストの部屋にもよく合います。
もともとは熱帯アフリカ原産の植物で、ゴムの木の仲間にあたります。温暖で湿度のある環境を好みますが、室内でも十分に育てることができる丈夫な種類です。
ダイソーでは、200円〜500円クラスの観葉植物コーナーで販売されることが多く、小さなポット苗の状態で手に入るのが特徴です。
100円ショップでこのクオリティの観葉植物を購入できるのは驚きで、インテリア初心者や植物を気軽に育てたい人にも人気です。ただし、安価な分だけ管理方法を間違えると枯れやすくなることもあるため、正しい環境づくりが欠かせません。
また、リラータは成長すると1〜2m以上にもなる樹木性の植物。最初はかわいらしいサイズでも、数年経つと「置き場所に困るほど成長した」という声もよく聞かれます。そのため、成長後を見越して植え替えや剪定の計画を立てておくことが大切です。
ダイソー フィカスの種類とレア植物一覧
ダイソーには、フィカス リラータ以外にもさまざまな種類のフィカス(ゴムの木属)が登場しています。ここでは、人気の種類やレアといわれる植物を紹介します。
フィカス リラータ(カシワバゴムノキ)
最もポピュラーな種類で、大きな葉が特徴。成長するとまるでインテリアツリーのように立ち上がります。耐陰性もあるため、窓辺から少し離れた場所でも育ちます。
フィカス バンビーノ(リラータ バンビーノ)
リラータの矮性(小型)品種で、葉が小ぶりで密に茂るタイプ。スペースの限られた部屋でも扱いやすく、コンパクトに仕立てられる点が人気です。
ダイソーでも時期によっては販売されており、「ミニ観葉」コーナーに並ぶこともあります。
フィカス アルテシマ
黄緑色の葉に淡い斑(ふ)が入る品種で、明るい印象が魅力。リラータと比べてやや日光を好みます。ダイソーでは比較的レアですが、入荷する地域もあります。
フィカス ウンベラータ
大きなハート形の葉が特徴的で、観葉植物の定番人気種。ダイソーではあまり見かけませんが、姉妹ブランドのワッツやセリアで出回ることがあります。
ダイソー観葉植物の「レア」とされる理由
100均では流通量が少ないフィカス種は「レア」と呼ばれます。季節や店舗によって入荷内容が異なり、同じフィカスでも産地や生育状態によって葉の形や色味が微妙に違うことも。観葉植物ファンの間では、「ダイソーで珍しいフィカスを見つけるのが楽しい」という声も多いです。
カシワバゴムノキ(フィカス リラータ)の成長速度と育て方
フィカス リラータは成長が早いことで知られています。環境が合えば、1年で30〜50cmほど伸びることも珍しくなく、100均サイズで購入した株でも、数年後には大きく育ち、まるで観葉樹のような姿に変わることがあります。
成長速度と成長条件
・春〜夏が成長期で、日光と水分をしっかり与えるとぐんぐん伸びる
・冬は成長が止まり、休眠状態になるため、水やりを控えめにする
・直射日光ではなく「明るい日陰」が理想的
特に室内では、レースカーテン越しの柔らかい光を好みます。日光不足になると葉が下を向いたり、落葉することもあるため注意しましょう。
水やりと管理のコツ
フィカスは乾燥にある程度強いですが、過湿を嫌います。水をやりすぎると根腐れを起こすため、土の表面が乾いてからたっぷり与えるのが基本です。
また、葉の表面がホコリで覆われると光合成が妨げられるため、定期的に濡れた布で拭くと健康を保ちやすくなります。
成長スピードに注意
「100均だから小さいままだろう」と油断していると、数年後には背丈ほどに成長しているケースもあります。
天井に届くほど大きくなると管理が難しくなるため、定期的な剪定でサイズをコントロールすることが重要です。
フィカス リラータ バンビーノとの違いと見分け方
リラータとよく似た品種に「フィカス バンビーノ(リラータ バンビーノ)」があります。
一見すると同じように見えますが、育てていくうちに違いがはっきりしてきます。
葉の形とサイズの違い
リラータは葉が大きく、1枚あたり20〜30cmにもなるのに対し、バンビーノは10〜15cm前後とコンパクト。葉の厚みもバンビーノのほうがやや硬く、全体的にぎゅっと詰まった印象になります。
成長速度の違い
リラータがぐんぐん伸びるのに対し、バンビーノはゆっくりとした成長。高さが出にくいので、室内でも扱いやすく、剪定の手間が少ないのが特徴です。
見分け方のポイント
・葉が大きく柔らかい → フィカス リラータ
・葉が小さく密集している → フィカス バンビーノ
・苗のタグに「Ficus lyrata ‘Bambino’」と書かれている場合は矮性種
ダイソーでは、仕入れ時にラベルが統一されていないことも多く、「どっちなのかわからない」という声もあります。見分ける際は、葉のサイズと茎の節の間隔をチェックするとよいでしょう。
フィカス アルテシマや他の100均フィカスとの比較
ダイソーの観葉植物コーナーでは、「フィカス アルテシマ」や「フィカス バンビーノ」など、同じフィカス属でも個性の異なる種類が並びます。ここでは、それぞれの特徴を比較しながら、育てる目的に合わせた選び方を紹介します。
フィカス アルテシマとの違い
アルテシマは黄緑色の葉に淡い斑が入るのが特徴で、部屋を明るく見せてくれる観葉植物です。
リラータと比べて葉が丸みを帯び、柔らかい印象を与えます。成長速度はリラータと同程度で、やや日光を好みます。窓際や明るいリビングに置くと元気に育ちます。
一方で、リラータは葉が大きく、より「樹木らしい存在感」が強いタイプ。スタイリッシュな印象を求めるならリラータ、ナチュラルな雰囲気を出したいならアルテシマがおすすめです。
フィカス バンビーノとの比較
バンビーノはリラータの小型版ともいえる品種。背丈が伸びにくく、コンパクトにまとまるため、デスクや棚上に置きたい場合に向いています。
一方、リラータはどんどん成長し、枝が広がるため、床置きで育てるのが一般的。インテリアグリーンの主役にしたいならリラータが適しています。
ダイソー観葉植物の魅力と注意点
ダイソーの観葉植物は手頃な価格でフィカス属を試せるのが魅力ですが、流通経路や育成環境が安定していないため、個体差が大きい点には注意が必要です。
同じ「フィカス リラータ」のラベルでも、葉の形や大きさが微妙に異なることがあります。購入時には、葉がしっかりしていて根元がぐらつかないものを選びましょう。
また、100均植物はポットが小さいため、購入後1〜2か月以内に植え替えることを推奨します。根詰まりや水切れを防ぐことで、元気に育てられます。
剪定・植え替えのタイミングと注意点
フィカス リラータを健康的に育てるには、定期的な剪定と植え替えが欠かせません。特にダイソーで販売されているような小型株は、根が成長しやすく、放っておくと鉢がすぐにいっぱいになります。
剪定のタイミング
剪定に適しているのは**春から初夏(5〜7月)**の時期です。新しい芽が出る前に形を整えることで、枝の伸び方をコントロールできます。
背が高くなりすぎた場合は、茎を節の少し上でカットします。切った部分から新芽が出て、自然な樹形に戻ります。
剪定後は、風通しの良い場所で管理し、切り口が乾くまで数日間は直射日光を避けましょう。
植え替えの時期
植え替えは1〜2年に1回が目安です。根が鉢底から出てきたら、根詰まりのサイン。ひと回り大きな鉢に新しい観葉植物用の土で植え替えます。
このとき、古い根の一部を軽く切り戻すと、新しい根が伸びやすくなります。根を切りすぎると株が弱るため、全体の3分の1程度を目安にしてください。
剪定後の管理
剪定後は水を与えすぎず、明るい日陰で管理します。新芽が出るまでは焦らず待つことが大切です。
また、剪定した枝を挿し木にして増やすこともできます。切り口を清潔なナイフで整え、水差しで数日根を出した後、湿った土に植えると発根しやすくなります。
よくある失敗例
・剪定を冬に行い、切り口が腐る
・植え替え直後に直射日光に当てて葉焼けする
・剪定後すぐに水をたっぷり与えて根腐れを起こす
これらはフィカスにありがちなトラブルです。成長期の管理を意識して行うことで、失敗を防げます。
大きくなりすぎたら?業者に頼むのも一つの選択肢
フィカス リラータは成長が早く、数年経つと天井に届くほどになることもあります。鉢植えでも根が張ると、倒れやすくなったり、枝が折れたりする危険もあります。
そんなときは、専門の剪定・伐採業者に依頼するのも選択肢のひとつです。
自宅で脚立を使って高所作業を行うのは危険で、剪定位置を間違えると樹形が乱れることもあります。プロに頼めば、形を整えるだけでなく、健康な枝を残して長く楽しめるように管理してもらえます。
業者によっては、観葉植物の室内剪定にも対応しており、料金はおおむね5,000円〜1万円前後が目安です。
また、不要になった大きな鉢植えを回収してもらうことも可能な場合があります。
大切に育ててきたフィカスを長持ちさせるためにも、無理に自分で切ろうとせず、危険を感じたら早めに相談するのがおすすめです。
まとめ|ダイソーのフィカス リラータを長く楽しむために
ダイソーで販売されているフィカス リラータ(カシワバゴムノキ)は、100円ショップとは思えないほど品質が高く、初心者にも扱いやすい観葉植物ですが、しかし、成長が早く、管理を怠るとあっという間に手に負えないサイズになることもあります。
ここまで紹介したポイントをおさらいしておきましょう。
フィカス リラータを育てる上でのポイント
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明るい日陰で育てる
直射日光を避けつつ、レースカーテン越しの光が当たる場所が理想。光が不足すると葉が下を向きやすくなります。 -
水やりは「乾いてからたっぷり」
過湿は根腐れの原因になります。鉢底から水が出るまでしっかり与えたら、次は土が乾くまで待ちましょう。 -
春〜夏に剪定・植え替えを行う
成長期に行うことで回復が早く、樹形も美しく保てます。 -
サイズが合わなくなったら剪定でコントロール
伸びすぎた枝は思い切って切ることで、コンパクトに整えられます。
最後に
観葉植物を美しく保つコツは、「小まめな観察」と「環境に合った管理」
水のやりすぎや剪定時期の間違いなど、ちょっとしたミスで弱ることもありますが、正しい方法を覚えれば長く楽しめます。
こちらの記事が皆さんの観葉植物のケアに役立てば幸いです!