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高い木の伐採は危険?高い枝を切る方法と業者に任せる基準

高いところの伐採
midori
midori
高くなりすぎた木を伐採したいんだけど素人には難しいのかな?
itsuki
itsuki
木のサイズによるけど、高木の伐採には危険が伴うから業者に任せたほうがいい場合もあるね。

高い木の伐採は、一見単純作業に見えて実際には多くの危険が潜んでおり、特に専門知識や技術を持たない素人が安易に行うと重大な事故につながる可能性もあるので、自分でやる方法をご紹介した後、専門業者に任せるメリットや選び方についても解説します。

自分で伐採をするのは難しそうという方は、こちらを参考にしてくださいね。

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高い木を自分で伐採する方法

高い木を切る方法には、吊るし切りとチェーンソーで根元から切り倒す方法がありますが、吊るし切りは難易度が高いので、自分で行う場合はチェーンソーを使用し、以下の点に注意して作業しましょう。

  • 安全確保: ヘルメットなどの保護具を必ず着用する
  • 周囲の状況: 周囲に人や建物がないか確認し、作業スペースを確保する
  • 木の特性: 木の種類や樹齢などを把握し、適切な剪定方法を選ぶ

吊るし切りとは

木に登り、ロープ・チェーンソー・クレーン車を使って上から順に伐採する方法で、不安定な足場でチェーンソーを扱う技術に加えてクレーン車も必要になるため、経験豊富な専門業者が主に行います。

吊るし切りは一般的に5mを超える木からと言われていますが、周囲の状況や木の状態によっても変わってくるので、自分で切れるか悩む場合は一度業者に相談してみましょう。

チェーンソーで根元から切る方法と安全対策

必要な道具

  • ノコギリまたはチェーンソー
  • ロープ
  • 保護具(ヘルメット・保護メガネ・伐採用手袋)

1.木を倒す方向を決めてロープで固定する

建物や電線に倒れると、損害賠償問題に発展する可能性もあるので、予めロープで固定して倒れる方向を誘導しておきます。

倒したい方向の地面にロープ止め用の釘を打ち込んだら、木にロープを複数回巻き付けて倒したい方向に引っ張った後、そのロープを釘に括り付ければ準備完了です。

2.伐採する木に受け口・追い口を作る

木を狙った方向に倒すために、木の根元に受け口・追い口・ツルを作ります。

追い口受け口
①受け口を作る

受け口の向きによって木の倒れる方向がほぼ決まり、受け口のサイズは切り倒す位置の木の直径(伐根直径)の1/4を目安として、チェーンソーで真横と斜め上の2方向から切り込み、口元をぴったり合わせます。

口元の一直線に出会うラインを会合線(かいごうせん)といい、会合線と垂直に交わる方向が、木が倒れる方向になります。

②追い口を作る

受け口の反対側から水平に切り込みを入れ、追い口は、受け口の下切りの線を基準にして木の直径の15〜20%上の位置に、受け口の反対側から水平に切り込みを入れますが、途中から木が倒れ始めた場合は素早く退避しましょう。

③ツルを残す

追い口はすべて切り切らず、木の直径の10%幅を残しますがこれを”ツル”といい、受け口方向に木の倒れる方向を制御する役割を果たし、切り過ぎると木が倒れる方向を制御できなくなり、非常に危険です。

3.木の重量で自然に倒れるのを待つ

受け口・追い口を正しく作れれば木の重心移動によって自然と倒れていくので安全な場所で待ちましょう。

斜面に生えている木、根元から曲がっている木などは受け口の方向に倒れないこともあり、太い木に狙った通りにチェーンソーで切り込みを入れるのも初心者には難しいので、自分で伐採するなら3m以下かつ幹の直径が20cm以下を目安にしましょう。

midori
midori
自分で伐採できるのは3m以下かつ幹の直径が20cm以下!じゃあ高さを抑えるために枝を切りたい場合はどうしよう?

高い木の枝を切る方法

作業前には足場を必ず確認!

雨天や強風時を避け、人や建物がないか確認した後、切るべき枝を見極めて切る順番を決めていきますが、 脚立を設置する場所が安定しているか必ず確認しましょう。

必要な道具・装備は以下の通りです。

  • 高枝切りバサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 脚立
  • ヘルメット
  • 保護メガネ
  • 軍手

作業手順

  1. ケガをしないようにヘルメット・保護メガネ・軍手を着用します。
  2. 安定した場所に脚立を設置します。
  3. 高枝切りバサミや剪定ノコギリで切るべき枝を根元から丁寧に切り、切った枝や葉を集めて処分しましょう。

高い場所での作業は、足場が不安定だったりバランスを崩したりすると命に関わる事故につながりやすく、またチェーンソー等は特に熟練していないと扱いにくく危険が生じやすいので、事故を防ぐためにも無理はせずに専門業者に依頼することをおすすめします。

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伐採業者の選び方と費用相場

高木伐採を専門業者に依頼するメリット

高い木の伐採をプロに依頼することには、以下のような多くのメリットがあります。

安全かつ効率的に伐採してくれる

専門業者は高所作業の危険性を熟知しており、安全対策を徹底しているので、適切な道具と技術で事故リスクを最小限にして作業してくれる上、専門知識を基に木の状態や周囲の状況に合わせた最適な方法で効率的に作業を行ってくれます。

伐採木の処理まで任せられる

伐採後の木は大きくなればなるほど運搬も処分も大変ですが、専門業者に任せれば木材の処分や再利用など、適切な方法で処理してくれます。

何か起きても保険でカバーできる

専門業者は万が一の事故に備えて、損害保険に加入していることが多いですが、業者選びの際には損害保険に加入しているかも必ずチェックしましょう。

高木伐採費用の相場

高木伐採の費用は、木の種類や高さや太さ、作業の難易度によって異なりますが、おおよその相場としては、数万円から数十万円程度です。

木の種類別の伐採費用相場

3m〜5m: 20,000〜30,000円、5m以上: 35,000円〜
ケヤキ 15m未満: 〜100,000円、15m以上: 100,000円〜
3m〜5m: 20,000円、5m以上: 30,000円〜
ヒノキ 3m以上: 25,000円〜

高木伐採費用の内訳

1.伐採費用

木を切り倒す作業費用は高さや太さ、作業難易度で変動します。

3m以下 5,000円
3m〜5m 15,000円
5m〜7m 30,000円
7m〜10m 60,000円
10m以上 100,000円〜

特に吊るし切りは難易度が高く、10m以下の木で30,000〜50,000円、10m以上では 50,000〜100,000円が費用の相場となっています。

2.抜根費用

根を取り除く作業費用も幹回りサイズ、根の状態、作業難易度で変動します。

〜30cm 20,000円
31〜50cm 40,000円
51〜80cm 70,000円
81cm〜 100,000円〜
3.重機費用

重機(ショベルカー、ユンボ、クレーンなど)のレンタル費用と回送費もかかることがあります。

ショベルカー・ユンボ: 10,000〜70,000円/日
クレーン: 60,000〜150,000円/日

4.処分費用

伐採した木を廃棄する費用も木のサイズ、処分方法、運搬距離で変動します。

3m未満 10,000円
3m〜5m 20,000円
5m以上 40,000円〜
5.その他

交通整理や整地を依頼する場合にも費用が発生する場合もあります。

交通整理: 20,000円/1人
整地: 300〜600円/1㎡

専門業者の選び方

専門業者に見積もりを取る際には、依頼しようとしている状況に似た伐採実績の豊富な専門業者を複数選び、相見積もりをとることをお勧めしますが、加えて以下の点についても確認してから契約すると安心です。

  • 1本からでも対応してくれるか
  • 費用の内訳や追加費用の可能性について明確に説明してくれるか

まとめ

高くなりすぎた木の伐採方法と専門業者に依頼するメリットおよび選び方についてご紹介しました。

高木伐採まとめ
  • 自分で伐採するなら3m以下太さ20㎝以内に限定して十分な安全確認の元に行おう
  • 高所での作業を伴う高木の伐採は様々な危険があるので、無理せず専門業者に任せよう
  • 業者選びの際は実績・資格・口コミを参考にしよう

この記事が庭造りのお役に立てば幸いです!